ファーストが上達する3つのコツ【ファーストのまとめ】

ファーストが上達する3つのコツ【ファーストのまとめ】

ファーストの基本的な動き方から上達するコツまで、ファーストについて知っていることをまとめました。

既にファーストを守っていてもっと上達したいと思っている方はもちろん初心者にも分かり易いように基礎的なところからお話していきます!

ファーストとは

ファーストは内野手の球を一塁で待ち、捕球してバッターをアウトにするのが主な役割です。

ファーストは楽?

ファーストって楽そうに見えませんか?

あまり動き回らずに球を受けていれば良いだけのポジション。

たしかに野球をやった事が無ければそう思ってしまうのも無理はないと思います。(下手したら野球経験者でもファーストをやった事が無ければ楽そうだなと思ってしまう人もいるでしょう)

でも本当は滅茶苦茶重要なポジションなのです。

理由の一つは守備機会の多さ。

内野にゴロが飛んでくるたびにファーストも守備していると言っても過言ではなく、一番守備機会が多いポジションと言われています。

ちなみに1試合の守備機会は内野手で4回前後。外野手で3回前後しかありません!!そう考えるとファーストがいかに大事なポジションか分かってくるはずです。

広い場所でやる事が多い少年野球などは特にそうですが、後ろに逸らしてしまうと進塁されるので本気で受け止めなければなりません。

ランナーが3塁にいれば高確率で点を取られてしまう。そんなプレッシャーの中で野球をするファーストはメンタル的な面でも難しいポジションだと言えます。

ファーストに向いている人

・背の高い人

まず背の高い方はファーストに向いている人と言えますね。

バッターをアウトにするために1塁ベースに足をつきながらボールを受ける事になるので背の高さ=足をついたまま捕球出来る範囲が広がるという事になります。

あとは単純に頭より高い暴投が来た時に後ろにそらしずらく出来るといった理由もあります。

・左投げ

利き腕は内野手の中では珍しく左利き(左投げ)が有利になるポジションです。理由は、

・二塁と三塁に投げやすいのでダブルプレーがしやすくなる。進塁を最小限にとどめる。

・けん制の時にタッチしやすい(自然な流れでタッチ出来ます)

・キャッチャーゴロの捕球がしやすい(キャッチャーはランナーとの交錯を防ぐためにフェアゾーン側に送球しなければいけませんが、この時にファーストが左投げと右投げでかなり捕球範囲の差が出てきますし体勢的にも取りやすいです。)

などなどの理由です。

・キャッチングが上手い人

もちろんキャッチングの能力も重要です・・・が、これは向いているとか向いてないではなく「ファーストが身につけなければいけない物」という感じがします。

※キャッチングの練習は下のほうで紹介します

ファーストの動き方(守備位置・ベースカバー)

基本的にランナーが1塁にいる時と2塁が空いていて盗塁の可能性がある時にけん制に備えて一塁上で待ちましょう。

まぁそのシチュエーションが

・ランナー1塁の場面
・ランナー1,3塁の場面

の2つくらいしかないので難しくありません。

ピッチャーが投げたら急いで定位置に戻りましょう!

守備位置

守る場所は臨機応変に変えていきましょう。

・バッターが右打者なら二塁側へ 打球が弱い事が多いので前進
・左打者なら強い打球がくるので後退
・バッターが足が速いなら前進
・バッターが強打者なら少し後退
・ゲッツーを狙いに行くときは前進
・スクイズを警戒する時は前進

など、色々な要素があるので微調整しながら守ってください!

もちろんファースト(自分)が左投げなら少し1塁側へ寄るのも忘れずに。

ベースカバー

「ベース」カバーをするタイミングは比較的少ないです。

ライト方向・右中間に大きな当たりがあって三塁打になりそうな時はセカンドとショートが中継に入るのでファーストが2塁のベースカバーをします

暴投やキャッチミスに備えるという意味でのカバーはサードからピッチャーに返球された時などに直線上に入ってカバーしましょう!(これは全てのポジションに言える事ですがカバーリングというのは色々な状況があるので常に考えながら動きましょう。)

ファーストが上達する3つのコツと守備練習

動き方などが分かったら次はファーストが上達するコツや練習方法を紹介します。『上達』するのに一番重要なのはやはり捕球の精度を上げることなので重点的に解説していきます。

上達するコツその1.ギリギリまで待つ

捕球する時に片足をベースに付けてもう片方の足を伸ばすようにして取りに行きますが、この時に足を踏み出すのをギリギリまで待つと捕りやすくなります!

ファーストは他のポジションと違って足を動かしながら取る事が出来ないので足を伸ばすタイミングが早すぎると左右に送球がぶれた時に対応出来なくなってしまうのです。

ギリギリまで球を見て正面にボールが来たらそのまま真っすぐ脚を出せば良いし、左右にずれたら踏み出す足もずらしましょう!

送球がずれた時に既にまっすぐ足を出してしまっていた場合は手だけを動かして捕りにいかなければならないので難易度はグンと上がります。逆シングルでギリギリよりも正面のほうが捕りやすいですよね?それがショーバンとかなら尚更です。

上達するコツその2.目線をぶらさない

これは野球においてほぼ全ての動作に共通して言えることだと思いますが目線をぶらさないのは非常に重要です。

ファーストには特殊な踏み出して取るという動作があるのでこの時にいかに目線をぶらさずに捕るか。これを意識することで上達に大きく影響してくるのでひたすら体に覚え込ませましょう!

具体的なポイントは2つ。

・最初から低く構えておく
・「踏み出す」ではなく「スライドさせる」イメージ

です。

踏み出した後は必然的に目線が低くなってしまうので最初から低く構えておき、その低い目線のまま足をスライドさせるように踏み出しましょう

これらを意識することで最初から最後まで目線をブラさずに捕球出来ます!

上達するコツその3.ショーバンの捕り方はなるべく前で

もちろんノーバウンドで捕れるのが理想ではありますが届かない時はショートバウンドで捕りましょう。慣れないうちは難しく感じるかも知れませんが意外と簡単です。

なるべく前でとることでイレギュラーしてもファーストミットに収まってくれる確率が上がるので意識してみてください。特に軟式球の場合はよく跳ねるのでハーフバウンドはさけたい所ですね。

頑張って手を伸ばしてもハーフバウンドになりそうだなと思ったら体を引いてしまうのも一つの手です。

特にランナーが3塁にいる時は無理せずに球を止めることに集中しましょう。(ただし、その場合でもショーバンで捕れるならショーバンで捕った方が簡単で楽だという事は覚えておいてください。どのくらいの距離までならショーバンで捕れるのか普段の守備練習で把握しておくとこのへんの判断もしやすくなります)

ショーバンで捕れる距離のボールを体を引いてしまって更に後逸した時。これが一番まずいのでショートバウンドを恐れずに捕れるようにノックなどで練習しておきましょう!

・ボールに対する恐怖心

始めたての軟式少年野球はもちろん、シニアや高校で硬式球になった直後などはボールに対する恐怖心があると思います。

打球ほど早くはないものの野手の送球でも中途半端なバウンドはどこに来るか分からないので結構怖かったりします。

この恐怖心もショートバウンドが苦手な一因になってることがあるので頑張って克服しましょう!

どうやって克服するかは・・・まぁぶっちゃけ慣れですが(笑)

ファーストミットを買ったら型付けをしよう

どのタイプのグラブでも同じですが型付けをしていないとポロポロと落としたり弾いてしまったりするのでしっかりとやっておきましょう!

用意するもの

・グラブ用のオイル
・型付けをするための棒
・グラブを閉じたまま固定する保型ベルト
・ソフトボール





ソフトボールは、野球ボールより少し大きめの丸い物なら別にソフトボールじゃなくてもokです。

まずはオイルを塗って型付け用の木槌などで叩いていきますが、この時に捕球面から叩いていくと革が浮いてきづらくなるそうです。(型付けをする前に無理に開閉していると捕球面が浮き上がってしわのようになってしまいます)

具体的にどんな形にするのかは個人の好みがありますが、この動画が参考になるかと思います。

ある程度叩いたらポケットの部分にソフトボールをはさんで保型ベルトのようなもので固定し、日を改めて何回かに分けてやると良いでしょう

ちなみに湯もみの型付けは難しいので素人にはあまりオススメ出来ません。もしやるならプロにやってもらった方が確実ですね。

個人的には時間をかけて何度も叩きながら型を付けたほうが手に馴染むような感じがするので好きです。

まとめ

こうしてまとめてみるとファーストの奥の深さを改めて思い知りました。

重要な役割だからこそ、難しいバウンドの送球をしっかりと捌いてくれるようなファーストだと物凄い安心感がありますよね?

野手としてはどこに投げても取ってくれるような感じがするので思い切って投げれるし、変な力みもなくなるので送球も安定するしで好循環です。

そんな、チームに信頼される良いファーストを目指していきましょう!