センターとはどんなポジション?適性や守備のコツなど【センターのまとめ】

センターとはどんなポジション?適性や守備のコツなど【センターのまとめ】

センターというとどんなイメージがありますか?

多くの人は『かっこいい』『外野で一番上手い』『足が速い』といった感じでしょうか?

 

それもあながち間違いではありませんが、センターをやった事が無い方は知らない仕事も色々とあるのです。

 

今回はセンター(中堅手)について、

1.センターの重要性や役割
2.センターに向いている人・適性
3.センターの守備が上達するコツ

の3つに分けて紹介します。

 

この記事を読めば初心者の方でもセンターとはどんなポジションなのか大体分かると思います。

既にセンターを守っている選手も、もっとセンターの理解を深めたいという方は是非ご覧ください!

 

 

センターとは?重要性や役割など

まずセンターの重要性と役割を紹介します。

 

 

・センターラインの重要性

まずセンターラインの一角であるセンターは守備の要であり、非常に重要なポジションです。

 

センターラインとは文字通りグラウンドの中心に位置するポジションのことで、キャッチャー・セカンド・ショート・センターのことを差しますが、これらのポジションはファースト・サード・ライト・レフトと違い、ファウルゾーンに面していないので単純に守備範囲が広くなります

 

更に、これらのポジションの人が上手ければ自分の両側に居る2人分の選手をカバー出来るので、チーム全体の守備力の底上げになるのです!

例:ショートはサードとセカンドに挟まれているのでどっちもカバー出来るが、サードが上手くてもショートのカバーしかできない。など

 

 

・ライトとレフトへの守備位置の指示

センターの役割として、ライトとレフトへの守備位置の指示というものがあります。

 

キャッチャーはフィールド全体を見渡せるので細かい守備位置の指示などを試合中に何度もしていますよね?。

しかし球を投げるたび全員に指示を出す事は出来ないので、外野のライトとレフトへの指示は基本的にセンターがやることになります。

 

キャッチャー・ピッチャーの直線上にいるセンターはバッターの正面にいるので、『バッターのタイミングは合っているのか?振り遅れているのか?』『引っ張るタイプか?流すタイプなのか?』などが両翼に比べて見やすいのです。

 

しかもキャッチャーと同じようにチーム全体をよく見渡せるので的確な指示を出す事が出来ます。

 

 

センターに向いている人・適性

センターにはどんな人が向いているのでしょうか?

センターに適正のある人の特徴を4つ紹介します。

 

 

1.足の速い人

これは先ほど話した通り、守備範囲がファウルゾーンに面していないセンターラインの選手たちは守備範囲が広くなります。

中でも外野のセンターはチームで一番守備範囲が広いと言っても過言ではないでしょう。

 

足が速ければそれだけ守備範囲も広がるので、俊足の人はセンターに向いている人と言えます!

 

その特性上、足が速くて出塁率が高いので打順は1番を打つことが多いですね。

 

 

2.一歩目の判断能力がある人

同じく守備範囲にも関係してくる要素ですが、打球が飛んだ瞬間の一歩目の判断能力というのは落下地点に素早く入る為に必要になってきます。

 

また、センターに打球が飛んでくるという事はライトやレフトのように左右へ切れていくような回転はかからないので一見簡単そうに見えますが、ボールに縦の回転がかかっていることがあるのです。

センターライナーなどはバックスピンがかかっていて伸びる打球なのか、ドライブ回転で落ちる打球なのか?を瞬時に判断して動かないといけません。

 

ピッチャーの投げたコースに合わせて一歩目を切るなどの判断能力がある人はセンターに向いていると言えます。

 

 

3.リーダーシップのある人

センターの役割としてライトとレフトへの守備位置の指示があると言いましたが、ライトとレフトにも自分なりの考えがあってのポジショニングをしているのです。

もしチームメイトに経験が浅くて守備もパッとしないセンターだと思われてしまっていたら、いくら指示をしてもろくに動いてくれませんし、そもそも相手が先輩の場合などは立場上センターからも言いにくいというのもありますよね。

 

そういった面でもリーダーシップのある人、チーム内での発言力がある人はセンターという周りを良く見渡せるポジションの利点を最大限引き出せる素質と言えます。

 

また、外野にフライが上がった時ですが、

どちらかしか捕れないような球なら捕れる方が捕る、で分かり易いのですがどちらも取れる場合にお互いが『捕れるボールは全部自分が捕る』と思って突っ込んでいくと最悪衝突するか、最後の最後でどちらとも相手に譲ろうとしてポテンヒットになってしまいますので、自分(センター)が声を出したら早いうちに譲ってもらえるような信頼関係も重要ですね。

 

 

4.肩の強い人

外野なのでもちろん肩の強さも重要です。

 

個人的に外野の肩の重要度を比較するならば、

ライト>センター>レフト

こんな感じでしょうか。

 

ライトはバックサード(3塁)までの距離が一番遠いので非常に重要なポジションですが、センターはバックホームする時にホームベースまでの距離が他の外野と比べて一番遠いので負けず劣らず強肩が求められることになります。

 

まぁ、ホームベースで補殺するのも大事ですがそもそも3塁に行かせないという抑止力的な効果もあるのでやっぱり肩の強さではライトが一番大事かなとは思います。

 

 

センターに向いているのは右投げ?左投げ?

外野手は回り込みながら捕れるので内野手ほど利き手での適性はあまり変わりませんが、右中間(ライト側)への打球が来た時に、左利きだと捕った後に3塁に投げやすいので少し左利き(左投げ)が有利です。

 

まぁ内野手はほとんどが右利き(右投げ)有利なので、消去法的な意味でも左利き(左投げ)に適性のあるポジションと言えるかも?です。

 

 

センターの守備が上達するコツ

センターの守備が上達するコツを紹介します。

ホームベースまでの距離が外野で一番遠いので主にバックホームに関係する練習方法などになります!

 

 

1.遠投をして肩を強くする

これはコツというかトレーニングになってしまいますが、肩を強くするには遠投が一番です。

筋力もつきますし実際のバックホーム、バックサードと同じ軌道で投げれば上手に体を使うコツも掴めてきます。

ここで注意してほしいのは高く投げすぎないということです。

一番”遠く”に投げたいときは45度の角度が最適なのですが実際のバックーム・バックサードをする時にそんな投げ方はしませんよね?

低く強い球を意識して遠投練習をしましょう!

 

 

2.バックホームする時のステップ

肩の強さは重要なことですがすぐに身に付くようなものではないので、バックホームのコツとしてボールを捕球したあとの効率的な足はこび(ステップ)を紹介します。

 

まずステップの種類は現実的な所でいくと、

1.(左→右→左)(最後の右→左は投球動作)

2.(右→左→右→左)

3.(左→右→左→右→左)

の3つくらいです。

 

私がオススメしているのは(右→左→右→左)のステップですが、ゴロの場合は『右足を出しながら』、フライの場合は『捕球と同時に右足を付く』の違いがある。

という感じですね。

 

詳しく知りたい方はこちら:【右足前vs左足前】バックホームのステップを比較してみた【外野守備】

 

 

3.全力でチャージする

こちらもバックホームする時のコツになります。

 

※【チャージ】とは『ボールの捕球姿勢に入るまでの距離の詰め方』、簡単に言うと『打球へのダッシュ』のことですが、全力でチャージすることによってその後の捕球・送球の動作が落ち着いて出来ます

いくら動作が速くても捕球できなければ意味がないですし、暴投したら元も子もありませんので意識してみて下さい!

 

 

まとめ

以上、センターについてのまとめでした。

最後のセンター上達のコツは外野手全員に言えることでもありますね。

 

守備範囲が広かったり、強肩が求められたり、リーダーシップが求められたりと、色々な能力が求められるセンターはチームの主要人物です。

プロ野球のゴールデングラブ賞もセンターが受賞する傾向があるようなので外野の要、花形ポジションと言っても過言ではないでしょう。