外野フライが取れない方へ。落下点を予測するオススメの練習方法

外野フライが取れない方へ。落下点を予測するオススメの練習方法

フライに苦手意識を持っている人は結構多いです。

慣れないうちは距離感が掴めなかったり落下点が分からなかったりで難しいですよね。

 

今回は『1.落下点の予測』『2.フライの追い方』『3.フライの取り方(キャッチング)

の3つに分けて、コツやちょっとした練習方法などを紹介していきます。

 

フライに苦手意識を持っている方や、もっと安定してフライが捕れるようになりたい方は是非ご覧ください。

 

 

外野フライのコツ・意識すること

早速ですが外野フライのコツ・意識することを順を追って紹介していきたいと思います。

 

 

1.落下点を予測する

まず一番初めにすることは落下点の予測ですが、実はこれバッターが打つ前から始まっています。

ピッチャーの球の速度や、投球のコース、バッターのスイング、打球の回転、風向き、風の強さなどたくさんの判断材料があるのでそれをもとに落下点を予測して、伸びそうな打球なら後ろに、伸びなそうなら前に一歩目を切ることになります。

 

・・・といっても毎回こんなに沢山考えていたら頭がいくらあっても足りません。

現実的なことを言いますと、今言ったほとんどの要素は”慣れる”ことによって無意識に出来るようになるのでご安心ください!

しかし裏を返すと経験がものを言うということでもあるので、何度も練習してフライを捕る感覚を身に付けなければなりません。

 

以上を踏まえた上で見てほしいのがこの動画です。単純明快な一歩目を切るコツが紹介されています。

 

要約すると、帽子のつばを目印にして帽子よりも下の打球なら前に帽子より上に上がった打球は後ろに一歩目を切るといった方法です。(メジャーリーガーもこの方法を使っているとかいないとか)

 

非常に分かり易く、理にかなった動きだと思うのでみなさんも是非試してみて下さい!

 

 

もう一つ落下地点の予測の練習方法を紹介しますと、『ノックの時に自分以外の人が受けている時にも落下地点を予測する』です。

 

先ほども言った通りフライは慣れや経験によって感覚が身についてくるものですが、自分が受けられるノックの本数というのは限られています。

そこで、自分以外の選手がノックを受けている時にも落下地点の予測をしておくことで、何倍ものスピードで経験値を上げることが出来るのです!

 

フリーバッティングの守備時にもこれと同じ事をしていると更に上達は早まりますね。

 

 

 

2.外野フライの追い方

落下地点の予測をして一歩目を切ったらフライを追うことになりますが、その際に意識することをいくつか紹介します。

 

 

ポイント1.目線をぶらさない

これは野球における多くの動作に言える事ですが、目線をぶらしてしまうと目測を誤ったりボールが捕りにくかったりするので気を付けて下さい。

 

特に注意すべきタイミングは捕球する直前ですね。

落下点までダッシュする時は全力疾走なので仕方ありませんし、走っている最中はそんなに目線がブレません。

ですが、捕球する直前に減速する時、全力ダッシュ中と同じ歩幅でいるとかなり目線がブレしまうので注意して下さい。

 

これは陸上競技をイメージして貰うと分かり易いですが、

100m走では走っている最中の上下のブレはほぼありませんが、マラソン大会を見るとぐわんぐわん揺れていますよね?

 

落下点近くまで来て減速する時は、足幅を狭くしたり膝のクッションを使ったりしてなるべく目線がブレないようにしましょう!

 

 

ポイント2.ボールに対して正面を向いて追わない事

これはもはやボールを追うコツというよりは注意点に近いですね。

ボールに体の正面を向けて追うのではなく、肩ごしに見る感じでボールを追いましょう。

 

まぁ本当に野球を始めたての初心者でもなければここは大丈夫かと思います。

 

追い方のコツとして言うとすれば、『目を切って追う』という方法ですね。

練習方法などが分かり易く紹介されている動画↓

 

この『目を切って追う』やり方は野球をやっていく上でいつかは身に付けなければいけない物です。

しかし落下地点を予測する経験値が足りていないと明後日の方向へ全力疾走することにもなり兼ねないのである程度フライに慣れてから練習してみると良いでしょう。

 

 

3.外野フライの取り方(キャッチング)

無事に落下地点まで入る事が出来たら最後にキャッチの体勢など外野フライの捕り方で注意すべき点などをいくつか紹介します。

 

 

ポイント1.両足を揃えない

これもコツというよりは注意点に近いですが、落下点まで早めに入れたからと言って両足を揃えて仁王立ちはNGです。

 

前後左右にブレしてまった場合にそなえて、膝を柔らかくして少し半身になる感じで捕りましょう。

 

 

ポイント2.前に進みながら捕る

もし余裕をもって落下点近くまで行けたら落下点の真下で待つのではなく、少し後ろから前進しながら捕るようにしましょう。

 

もし予想より打球が伸びてきた時にバックしながらだと素早く動けませんし、ボールも見ずらいです。

 

少し後ろから捕るようにすれば、予測よりも伸びなかった時に素早く走れば良いだけなので比較的簡単に捕る事が出来ます!

 

 

バックホームする時の捕り方

バックホームする際のコツとしてボールを捕球したあとの効率的な足はこび(ステップ)を紹介します。

 

まずステップの種類は現実的な所でいくと、

1.(左→右→左)(最後の右→左は投球動作)

2.(右→左→右→左)

3.(左→右→左→右→左)

の3つくらいです。

 

私がオススメしているのは(右→左→右→左)のステップで、捕球と同時に右足をついてステップに入っていく感じですね。

プロ野球でも余裕を持って捕球点に入れた時はこのやり方が多数派でした。

 

詳しく知りたい方はこちら:【右足前vs左足前】バックホームのステップを比較してみた【外野守備】

 

 

まとめ

以上、外野フライの捕り方についてでした。

 

外野手はとにかく一歩目を切れと監督やコーチに口酸っぱく言われますが、最初のうちはどうしても一歩目が切れません。

その大きな原因は、最初にお話しした落下点の予測が出来ていないというのがあると思います。

 

経験が少ないので打った瞬間の感覚も身についていないし、判断材料も良く分かっていないとなれば足が動かないのも仕方ないですね。

 

落下点の予測は速く正確であればあるほどそのあとの動作にも余裕が生まれますし、守備範囲を広めることにも繋がるので今回紹介したコツや感覚をつける練習方法を是非やってみて下さい!