サードコーチャーは役割さえ覚えれば怖くない!【ランナーコーチ】

サードコーチャーは役割さえ覚えれば怖くない!【ランナーコーチ】

こんにちは、野球民族の村長です。

 

ぶっちゃけランナーコーチってやりたくないですよね?

 

特にサードコーチャーは責任ばかり重くて、失敗すれば責められるし、成功してもランナーが褒められるだけ…

 

こんな感じ↓になるのは、あるあるだと思います。(笑)

なので今回はランナーコーチの動き方を覚えてもらって、自信をもってコーチャーボックスに向えるようになってもらいたいと思います。

 

 

ランナーコーチの役割は?

ランナーコーチは1塁の横(ファーストコーチャー)と3塁の横(サードコーチャー)にそれぞれ1人ずつ立っておき、ランナーが塁に出た時に色々指示を出してサポートしてあげる人のことです。

 

ファーストコーチャーの動き

まずは1塁コーチャーの役割です。

ぶっちゃけ3塁コーチャーに比べて意味は薄いですが、やるべきことをまとめてみます。

主な仕事は以下の通り↓

・1塁にランナーが居るとき、「リーリーリー」と掛け声をかけて相手ピッチャーにプレッシャーをかける

地域によってこれをするところとしないところがあるみたいですね。
私の地域では、少なくとも少年野球くらいの年代はほぼ全てのチームの1塁コーチャーがやっていました。
セミの鳴き声と同じでどれだけうるさくてもあまり気にならないというピッチャーも居るでしょうが、まだ野球経験の浅い投手には割と有効な精神攻撃かもしれません。

 

・内野ゴロでギリギリアウトのタイミングの時、審判より一瞬先にセーフ!!とアピールして誤審を誘う

これはプロでもみんなやっていますが、もちろん審判もプロなのでランナーコーチャーがどれだけアピールしようが判定は変わりません。
なのでどちらかというと「セーフになって欲しい!!」という想いが強すぎて反射的にやってしまうものなので、そこまで大きな意味があるわけじゃないですが一応やっておきましょう。
なぜなら「まぁ審判が判断することだしな」と、すまし顔をしているとあとで先輩や監督に怒られるからです。
「やる気ねーなら帰れ!」というやつです。

 

・ファールになったらランナーを呼び戻す

打球がファールになれば当たり前ですが審判がファールのコールをします。
しかし、審判によっては声が小さかったり、ファウルのジェスチャーだけで済ませてしまう人もいるので、ランナーはしばらくファウルに気がつかないということもあります。
全ての打球でそれが繰り返されればランナーも消耗しますので、ファールになったらなるべく早く教えて体力を温存させてあげましょう

 

・本気で走らせる為に呼びかける

もちろん全ての打球を全力で走ってもらいたい所ではありますが、疲れていたり、内野ゴロで余裕のアウトだと思い込んでしまっているケースだと、ランナーは本気で走りません。
そんな時はファーストコーチャーの出番です。
イメージとしては、「お前の1メートル後ろに津波が迫ってきてるぞ!!」くらいの気迫で呼びかけましょう。
すると、実際には余裕でアウトのタイミングなのに相手の野手が焦ってしまってエラーということが割とよく起こります。
意外と重要なことなのでファーストコーチャーは元気よくいきましょう。

 

・オーバーランするかしないかを指示する

ゴロが外野に抜けた時などはオーバーランさせて2塁を狙いましょう。
「オーバーランオーバーラン」と言いながらジェスチャーして、打球の方向を指差して教えてあげると良いでしょう。
更に外野を抜けたらそのままGOサインです。

 

・けん制の後、ファーストがピッチャーにちゃんとボールを投げ返したかどうか見ておく(隠し玉のケア)

ランナーはヘッドスライディング中などで、ボールが今どこにあるのか把握できないことが多いです。
もし隠し玉でアウトになったらベースコーチの責任と言って良いのでよく見ておきましょう!

 

という感じです。

こうして並べて見ると意外と仕事が多いように見えますが、実際の所そんなに難しくありません。

何かミスをして怒られる場面もほぼ無いのでランナーコーチャーに苦手意識を持っている人はサードコーチャーではなくファーストに行くようにしましょう!

 

 

サードコーチャーの動き

お次はみんな大好きサードコーチャーです。

主な仕事は以下の通り↓

・外野へのヒットでランナーを3塁で止めるのか?ホームに行かせるのか?の判断を行う
これがサードコーチャー最大の仕事と言って過言ではないでしょう。
ホームに回してセーフになれば1点入りますし、アウトになればランナー3塁のチャンスが潰れるわけですから責任重大です。
そのプレッシャーのあまり消極的になってストップをかけてしまうと「なんで回さないんだ!」と怒られますし、回したら回したでアウトなれば「そこ行くとこじゃねーだろ!」と怒られます。
じゃぁどうすればいいんだ…となってしまうのがサードコーチャーに行きたくない人が多い理由ですよね。
しかし、回すかどうか?の判断材料をしっかりと理解していれば自信をもってコーチャーボックスに立つことが出来ます。判断材料は以下の通り・ランナーの足の速さ
・相手チームの外野の肩の強さ
・中継する内野の肩の強さ
・現在のイニングと点差(リスクを取るべきかどうかの判断)
・アウトカウント(同じくリスクを取るべきかどうかの判断)
・次のバッターが打てるバッターかそうじゃないか

などを総合的に判断して、ストップなのかGOなのかを決めます。
これらが頭に入っていて、それでも悪い結果になったのならしょうがないでしょう。
監督が言う「そこは行くとこじゃない」という言葉は、タイミング的に難しかったというよりも、シチュエーション的に無理すべき場面じゃなかったという意味合いが強いんじゃないでしょうか?
セーフになっても怒ってくれるなら分かりやすいですけど、結果次第で一喜一憂されたらサードコーチャーに出てる選手としてもやる気なくしますし、みんな行きたくなくなってしまいます。
するとサードコーチャーを下手な選手や後輩に押し付けるようになり、ただでさえ難しいのに一番分かってない人にやらせてしまうことになります。
これはチームとしても良くないことなので、考えた結果での失敗ならちゃんと聞く耳を持つようにしたいですね。

 

それ以外の仕事はファーストコーチャーと同じような感じです。

・本気で走るように掛け声をかける
・オーバーランなのかスライディングなのかを教える
・けん制の後、サードがちゃんと投げかえしたか見ておく

などなど

 

 

ベースコーチのルール

気を付けるべきルールはあまり無いです。

 

一応、バッターが打った打球が自分を通過するまでコーチャーボックスを出たらいけないというルールはありますが、実際の所ほとんどのサードコーチャーは思い切りはみ出してたりします。

しかも、「プレイを妨害しない程度なら容認する」と公式のルールにも書いてるのでそこまで厳しくはないということですね。

 

 

唯一気を付けるべき点としては、ベースコーチがランナーに接触してしまうとその時点でランナーがアウトになってしまいます。

 

オーバーランしたランナーに間違ってぶつかっちゃったとしても、「走者の帰塁や離塁を肉体的に援助した」と審判が判断すれば守備妨害としてランナーはアウトになってしまうので気を付けましょう!

しかもこのルールもあいまいな物で、ホームランの時にベースコーチャーとハイタッチするなんてのはよくある事ですが、これを「肉体的援助」と判断してアウトにすることも可能ということらしいので「なるべくランナーに触らないようにする」と覚えておけば大丈夫でしょう。

 

 

その他のルールとして、ヘルメットを着用しておくというのを覚えておいてください。

アメリカの試合でランナーコーチにファールボールが当たり、死亡事故がおきてしまった時からヘルメットの着用が義務化されているそうです。

滅多にない事ではありますが、安全のためにも必ずヘルメットをかぶっておきましょう。

 

 

まとめ

以上、ランナーコーチについてでした!

まとめると、

・ファーストコーチャーは思ったよりも仕事が多い

・サードコーチャーは判断材料さえ知っていれば怖くない

・でもやっぱり責任は重い

という感じです。

 

責任が重いからこそ、一番的確に判断できる選手になってチームを引っ張っていけるようになりましょう!