野球をやったことがない人にとってはどれも同じボールに見えるかもしれません。実際、ほとんどのボールは似たような見た目をしています。
しかし、年齢層や野球のレベルに応じて「重さ」「サイズ」「ボールの構造」などが異なり、製造方法も違ってくるのです。
例えばプロ野球やメジャーで使われる硬式ボールは硬くて重いので、まだ身体的に発達していない少年野球で使うとケガの原因になる可能性があります。子供のボールへの恐怖心を無くそうと小さいころから硬式ボールに触らせる人も居ますが、子供たちが怖がって野球そのものが嫌いになってしまうかもしれません。
ということで今回の記事では、年齢別に分けて練習用に最適なボールの選び方についてお話ししていこうと思います!
軟式ボール
軟球は年齢や競技レベルによって試合で使われるボールの規格も変わってきます。
大きく分けると、
J号:ジュニア向け。昔はC球を使っていましたが今は少年野球クラブなどの試合球はJ球です。
M号:中学の軟式~草野球まで全てM号球を使うようになりました。これまでのA号とB号は統一されてM号になっています。
上記の2つがあります。
3~6歳:すごく柔らかいゴムボール
小学生に上がるまでは安全を最優先にしたボールがおすすめ。このファルコン やわらか軟式ボール超ソフトは野球が初めての子供でも扱えるように設計されています。
このボールの特徴はなんといっても柔らかさ。指で簡単に押しつぶせるほど柔らかく、重量も普通の軟式ボールと比べてとても軽いです。
その分バットで打った時の飛距離やスピードなども本物のボールとは違いますが、この年齢の子にストイックな野球の練習を求めているわけではありません。一番大切なことは、ケガの予防やボールに対する恐怖心をなくしていくことです。
6~8歳:ちょっと柔らかいゴムボール
小学生の低学年~野球クラブに入るまでは上記よりもちょっと固くしたボールがおすすめ。より実戦に近い感覚で野球の練習が出来ます。
軟式ボールほどではないものの重さもあるので風に強く、少年野球クラブに入る前に硬いボールのスピード感に慣れておくと良いでしょう。
8~12歳(少年軟式野球)
軟式の少年野球チームに入ったら試合や大会などで試用されるものとまったく同じ規格のボールを使って練習するようにしましょう。昔だと軟式C号。現在は軟式J号に統一されているので、新しくボールを選ぶ場合はJ号になりますね。
このあたりから本格的な野球の練習をするようになるので、ボールは大容量のものがオススメ。
ティーバッティングやトスバッティングをするなら沢山あった方が便利ですし、キャッチボール中になくしてしまうことなどを考えて1ダースほど買ってしまうのも良いでしょう。
スポーツショップに行って見比べるのが一番ですが、だいたいネットの方が安く済みます。
12~15歳(中学野球)
こちらも同じく公認球。中学軟式野球ではM号になります。ハートマークの模様が特徴的ですね。
A号球は廃止されてM号球に統一されたので、草野球なんかでもM号を使って試合しています。
ちなみにもっと安い中国製のボールも売られていますが、縫い目の感じだったり大きさが微妙に違ったりしてやはり公認球とは別モノなので、ピッチング練習や送球練習にはあまり向いていません。
とはいえノックやバッティング練習用と割り切って消耗品として使うには十分でしょう。
硬式ボール
硬式野球ではリトルリーグ~プロまでまったく同じ大きさ・重さの硬式ボールを使います。
ただし、リトルリーグのティーボール(幼稚園年長~小学3年生)までは指で軽く潰れるくらいの柔らかいボールを使うようですね。
小学4年生以降のリトルリーグでは普通の固い硬式ボールを使うようになります。
硬式野球では壁当てなどは出来ないので、キャッチボールや投球練習用としてキレイなボールを持っとく感じで良いと思います。
スナップトレーニング用重たいボール
最近はトレーニング用の加重ボールも人気です。手首にしっかりと重みを感じることが出来るのでスナップを利かせた投球の練習に最適。
見た目は普通のボールですが、重さは約2倍の320g。
まだ体の出来ていないうちにこれを使うと肩や肘を痛める危険があるので注意が必要ですが、更なる筋力アップやスピードアップのトレーニングギアとしておすすめです。
まとめ
以上、年齢別の使うべきボールについてでした。
試合や大会に出場するなら公認球と同じ規格のボールで練習もするのが一番効率が良いかと思われます。
そろそろリトルリーグやリトルシニア野球で硬式野球を始めたい!という人は、早めに硬球で練習をしてスピード感や体にぶつかった時の痛みなどに慣れておくと恐怖心がなくなるので良いかと思います!
中には硬式球に対応したバッティングセンターなどもありますので、くれぐれもケガに気を付けて練習してみてください。