『バックホームする時はどっちの足からステップに入ったら良いの?』
これは外野を守った事がある方なら誰でも一度は感じる疑問ですよね。
自分自身の経験則や、プロの補殺シーンを100個くらい見てそれぞれのステップのメリット・デメリットを比較してみた所、自分的に結論が出たので紹介したいと思います。
勢いの乗ったバックホームを投げるためにもっと効率的な足はこびが知りたい!と思っている方は是非ご覧ください。
バックホームのステップは右足前から?左足前から?
まず、現実的に考えられる3パターンのステップのメリット・デメリットをまとめてみます。(右投げ選手の場合)
メリット:投げるまでが速い
デメリット:捕球するときに左足が邪魔
メリット:勢いがつけやすい。投げるまでの動作が自然。
デメリット:上に比べて投げるまでが1歩分遅い
メリット:更に勢いがつけやすい。
デメリット:フットワークの悪い選手はもたついてしまう
以上3つのパターンが考えられますが結論から言いますと、個人的におすすめのやり方は2つ目の(右→左→右→左)であり、プロでも多数派のステップです。
デメリットに投げるまでが1歩分遅いと書きましたが、その分勢いがついている&ステップで距離も稼いでいるので結果的に速くなります。
(左→右→左)はフライならまだしもゴロとなると投げるまでが速すぎてボールに力を伝えきれないことが多いですし、3つ目の(左→右→左→右→左)は強いボールが投げれるので悪くはありませんが、フットワークの重い選手にはちょっと遅くなりすぎてしまうかなといった感じですね。
ゴロのバックホームの場合とフライの場合でもまた違ってきますのでそれぞれ解説していきたいと思います。
バックホーム・バックサード:ゴロの場合
上でも言いましたがステップは(右→左→右→左)がゴロの場合は多数派であり、個人的にもオススメです。
まずはこちらの動画を見て欲しいのですが、
(強肩で知られる糸井選手のレーザービーム動画)
よく見てみると左足から捕球姿勢に入っていますが、ボールがグラブに収まるか収まらないかの時には既に右足が前に出ており、左足前と言っていいのか右足前と言っていいのか分かりにくいですよね。
日本プロ野球・メジャーの補殺シーンを100個くらい見ても、プロレベルだとほとんど走りながら捕っているのでどっちの足が前といっていいのか分からない物が多かったです。
しかし、多くの選手に共通して見られる点は『右足を出しながら』捕っているということです。
失速せずにゴロのバックホームを決めるやり方
(右→左→右→左)が良いと言われたら普通は『右足前』という意識になると思いますが、『右足前』を意識すると「ボールがグラブに入る瞬間に右足が前に来ていなければいけない」と思ってしまいますよね?
しかしタイミングがズレて、捕球姿勢に入ってもボールがまだ来ていなかったらどうなるかといいますと、
・無理やり右足が前の状態でタイミングを合わせようとして失速する
もしくは
・左足を出さなきゃいけなくなり、(左→右→左→右→左)のステップになってしまう。
このどちらかしかありません。
つまり、(右→左→右→左)のステップを失速せずに成功させたいなら『右足前』ではなく『右足を出しながら』というイメージを持ってください。
具体的な捕球タイミングは『左足を地面についてから次に右足を地面に付けるまでの間』ですね。
バックホーム・バックサード:フライの場合
フライの場合も(右→左→右→左)ほぼ一択です。
フライはゴロと違ってボールの勢いが途中で変わったりすることが無いのでタイミングが合わせやすいですね。
『ボールをキャッチする”瞬間”に右足を付いて(右→左→右→左)』という感じです。
この動画が非常に分かり易かったので貼っておきます↓
フライもプロの補殺シーンを色々見ましたが、この捕り方が圧倒的多数派だったのでほぼ間違いないと思います。
しかし、(左→右→左)が一番良いと紹介されてる事が多かったのでちょっと意外でしたね。
確かに中継のカットマンやセカンドベースまでの短い距離などなら最小限のステップで素早く返しちゃった方が良いのかも知れませんが、バックホームとなるとある程度の勢いを付けないといけないので(右→左→右→左)がやはり最適でしょう。
動きかたも自然なのでやり易いですし。
ちなみにこの動画はさっき説明したゴロの『右足を出しながら』の動きも分かり易かったので是非参考にしてみて下さい。
まとめ
以上、ゴロの場合とフライの場合のオススメのステップの紹介記事でした。
まとめると、どちらの場合でも(右→左→右→左)のステップがオススメ。
しかし、ゴロの場合は『右足を出しながら』、フライの場合は『捕球と同時に右足を付く』の違いがあります。
という感じですね。
もし今までのやり方と違っていたら練習しておかないといざバックホームをする時にぎこちなくなってしまうので普段のノックなどの守備練習から体に覚え込ませておきましょう!
※ただし今回紹介したステップはあくまでもバックホーム・バックサードをする場合の話です。
ランナーがいない時はしっかりと腰を落として確実な捕球を優先して下さいね!