こんにちは、野球民族の村長です。
みなさんはバットをどう握ってますか?
私は小学生の頃は手のひらで普通に握っていましたが、指先で持てと指導されたのでそれからはフィンガーグリップでやってます。
と言ってる人は十中八九パームグリップです。
日本でフィンガーグリップで握っている選手はほぼ居ません。
ところで、この2つの握り方のメリット・デメリットはどんな違いがあるのか?について簡単にお話ししようと思います。
「フィンガーグリップ」と「パームグリップ」の違い
「フィンガーグリップ」はその名の通り、指先で握る持ち方のことです。
「パームグリップ」は手のひらで打つような持ち方です。
一番違うのは、インパクトの瞬間に押し手(右バッターなら右手。左バッターなら左手)のどの部分で衝撃を受け止めるのか?という点です。
「パームグリップ」なら普通に手のひらでガツンと当てて押し返しますが、「フィンガーグリップ」の場合は人差し指の付け根あたりで受け止める握り方のことです。
何も知らない人がバットを握ると普通にパームグリップで持つことになると思いますが、野球をやっていると「指先でもて」という風に指示されることがあったと思います。
しかしその意味は「フィンガーグリップで握れ」という訳ではありません。
指先で持ってから、パームグリップにしようとすると必然的に脇が閉じるので、本当に言いたかったことは「脇をしめろ」ということだと思います。
「でも指にかけろと教わったよ?」
という声も聞こえてきますが、言いたいことは分かります。
ですが今回紹介するのはちょっと指にかける程度のフィンガーグリップではなく、海外の選手がやってるようなガチのフィンガーグリップのことについてです↓
(画像で見るとこんな感じ)
親指と人差し指の間にV字の隙間が出来るのでパワーVグリップなどとも呼ばれてるそうです。
じゃぁ本当の意味での「フィンガーグリップ」とはどういうものなのか?についてパームグリップとの比較をして参りたいと思います。
先に結論を言っておきますが、この2つを比べた時に、「絶対こっちが良い」というのはありません。
どちらにも良い所と悪い所があり、一長一短ですのでこれから紹介するメリット・デメリットを見てどっちがいいのか考えてみて下さい!
「フィンガー」のメリット・デメリット
フィンガーグリップの場合、指先で持つことになるので「バットコントロールがしやすくなり、ミート力が向上する」という大きなメリットがあります。
更に、手首を柔らかく使えるので遠心力を使ってヘッドが走りやすくなり、スイングスピードが速くなるというメリットもあります。
デメリットとしては、ストレートなど速い球が来た時、インパクトの瞬間に押し負けてしまうのはパームグリップと比べて不利な点と言えます。
ちなみに日本ではあまり居ないというのは先ほども言いましたが、メジャーリーグMLBではイエリッチやプホルスなどを始め、記録的な名打者もフィンガーを使ってることが多いようですね。
「パーム」のメリット・デメリット
一方パームグリップの場合は、いやがおうでも手のひらで衝撃を受け止めることになるので、押し負けなくなるというのが最大のメリットです。
逆に”遊び”の部分が少なくなってしまうのでフィンガーグリップに比べて遠心力が上手く使えなくなってしまいますし、バットコントロールもしづらくなるというデメリットがあります。
力が伝わりやすいという性質上、パワーヒッターに向いてる握り方と言えます。
結局どっちがいいの?
何も考えずに素人がバットを握ると「パームグリップ(手のひら)」になりますよね?
野球を始めたとしても何も指導されなければパームグリップのままのはずです。
実際に私がそうでしたが、ずっとパームグリップのままだと「力を抜いて遊ばせる」ようなバットの使い方や、「手首を柔軟にする」といった動きの意味がいつまでたっても理解できないことが起こり得ます。
なので、一度で良いのでフィンガーグリップをやってみることで、バットを柔らかく使って遠心力を利用する感覚が身に着きます。
これはもう一度パームグリップに戻した時でも活きてくることなので是非やってみて下さい。
もしフィンガーグリップのほうがしっくりくるなと思ったらそのままスタイルを変えていったらいいと思います。
まとめ
以上、フィンガーグリップとパームグリップについてでした。
どっちの握り方がいいのか迷っているという方への返答としては、どっちもやってみて下さい。
ということでした。
後は、先ほど話した
・ミート力が欲しいならフィンガーグリップ
・パワーが欲しいならパームグリップ
などのメリット・デメリットがあることも頭に入れておいて、最終的にどっちにしたらいいのか決めるといいんじゃないでしょうか?
フィンガーグリップの練習用アイテムとして、「グリップライト ヒットライト」なる野球ギアが以前トクサンTVで紹介されてたので興味がある方は見てみて下さい。